緊急対応

 災害発生から災害廃棄物処理実行計画ができるまでの初動期の各関係機関の対応状況等に関する情報を掲載するページです。

対応報告:台風18号による災害廃棄物処理に係る津久見市への支援活動について

 先ずはじめに、この度の台風18号による災害で被災された皆様にお見舞いを申し上げますとともに、被災自治体の皆様の復旧・復興に向けたご努力に対し敬意を表します。
 さて、台風18号は、平成29年9月17日大分県津久見市を初めとした周辺都市に河川の氾濫、冠水等をもたらし、大きな被害が発生しました。これを受け、被災した自治体の災害廃棄物処理に係る支援のため、環境省及びD.Waste-Netの専門家からなる現地支援チームが9月20日から津久見市に派遣されました。
 現地支援チ-ムは、津久見市環境保全課に常駐し、災害廃棄物処理に係る対応についての協議や相談に対する助言を行ったほか、被災地や仮置場の状況を調査して、市へ情報提供するなどの支援活動を行いました。
 本報告は、当該支援活動の結果として行われた災害廃棄物処理に係る対応状況について、現地支援チ-ム内に共有された情報をもとにとりまとめたものです。 (最終更新日時:10月31日17:00)


D.Waste-Netにつきましては、次の環境省ページをご参照ください。環境省D.Waste-Netのページ環境省D.Waste-Netのページ


台風18号による災害廃棄物処理に係る津久見市への支援活動報告(第1報)―(2017年10月31日時点)―

1.調査及び支援活動概要
 9月20日より、D.Waste-Netの活動の一環として行われた現地調査及び支援活動に関する主な対応状況について報告致します。

日程 : 平成29年(2017年)9月20日~10月3日
調査・活動先 : 大分県津久見市に常駐

メンバー : 環境省及び災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家からなる現地支援チーム(国立環境研究所、日本環境衛生センター)

参考 : 環境省の動き http://www.env.go.jp/recycle/waste/disaster/h29taihu18.html

2.災害廃棄物処理に係る対応状況

・津久見市が当初設置した4個所の市民持ち込み用の仮置場(堅浦県埋立地・市民会館横旧ゲートボール場・終末処理場裏・ナフコ裏)は、9月22日時点で3個所(市民会館横旧ゲートボール場・終末処理場裏・ナフコ裏)が満杯になった。分別は、畳及び家電製品の一部について行われていたが、ほとんどは混合廃棄物となっていた。(写真参照)

・翌9月23日土曜日及び9月24日日曜日には、大量の片づけごみの搬入が見込まれたため、満杯になった仮置場は閉鎖し、中心街から約5km離れた日代中学校(休校中)のグラウンドを9月23日から市民持ち込み用に開放することになった。日代中学校グランドは、当初、二次仮置場として使用する予定であった。

・閉鎖された仮置場の災害廃棄物は、日代中学校グランドに搬送して二次処理することにした。

・9月23日は、日代中学校グランドの搬入・搬出動線、分別品目の配置、交通誘導員、分別指導員、荷卸補助員の配置を行った。また、路面泥濘対策として、砂利敷をして受け入れを開始した。

・日代中学校グランドの運用管理は、産業廃棄物処理業者に依頼し、重機による積み上げ、粗選別、粗破砕を行うことで仮置場の有効活用を図ることとした。

・以上の対応によって日代中学校グランドの運用が始まったが、搬入車両は、9月23日(800台程度以上)をピークとして、以降は減少傾向となり、仮置場が不足する事態にはならなかった。

・一方、津久見市内の被災地域では、片付けごみの回収が間に合わず、自宅前や公園に片付けごみを出すことを認めたため、街中にもかなりの量の片付けごみが混合状態で排出された。

・街中の片付けごみについては、建設業協会・産業廃棄物処理業協会等が収集し、日代中学校グラウンドに搬送していたが、自治体から、大分県内の災害時応援協定による支援(大分市)、D.Waste-Netの構成員である全国都市清掃会議を通じた支援(福岡市・北九州市・熊本市)も加わったことで街中から徐々に減少に向かった。(写真参照)

・日代中学校グランドに集積された災害廃棄物の処理方針については、混合廃棄物の選別が必要なため、当初の予定通り日代中学校グラウンドを二次仮置場としての機能を持たせることとなった。

・二次処理後の分別された災害廃棄物については、主として地元に工場があり、協定を締結している太平洋セメントへ搬出し資源化することとなった。(下記、処理フロー参照)


津久見市災害廃棄物処理フロー

現地での活動の様子

終末処理場裏仮置場(9月20日)
ナフコ裏仮置場(9月21日)
市役所近隣道路(9月21日)


日代中学校グラウンド仮置場
(9月24日)
大分市による支援(9月26日)
公園への排出状況(9月27日)


福岡市による支援(10月2日)
北九州市による支援(10月3日)
熊本市による支援(10月11日)


※画像はクリックで拡大することができます


3.まとめと今後について
 以上、津久見市における災害廃棄物処理の状況について、概要を報告しました。
 初動時は災害による混乱から災害廃棄物の分別が徹底せず、混合廃棄物が発生しましたが、新たに開設した仮置場においては、分別を徹底したため、混合廃棄物の発生拡大は抑えることができています。また、街中の廃棄物の問題も収束の方向であり、二次処理以降の処理フローも目途が立っている状況です。このような状況から、常駐支援は終わっていますが、情報交換は引き続き行われています。


4.環境省の動き

平成29年台風第18号に係る環境省の対応について(災害廃棄物等関係)(環境省)



アーカイブ:平成29年(2017年)6月~7月の九州北部地域での豪雨による被害により生じた災害廃棄物について

 2017年6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号により各地で水害や土砂災害の被害が生じ、特に九州北部地域では家屋の損壊や浸水に伴い災害廃棄物が発生等が見込まれたことから、災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家が発災初期より現地に派遣されて対応に当たりました。本コーナーではその記録を掲載しています。


九州北部地域での豪雨に係る災害廃棄物処理の現地調査報告(第1~2報)




アーカイブ:平成28年(2016年)熊本地震 関連情報

 2016年4月14日21時26分、熊本県熊本地方においてマグニチュード6.5(気象庁暫定値)、深さ11km(気象庁暫定値)の地震が発生し、熊本県益城町(ましきまち)では最大震度7が観測されました。災害廃棄物情報プラットフォームでは、2016年4月20日より7月12日まで5回にわたり、現地及び後方支援の情報をお伝えして参りました。本コーナーではその記録を掲載しています。


平成28年熊本地震に係る災害廃棄物処理の現地調査報告(第1~5報)


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