九州北部地域での豪雨に係る災害廃棄物処理の現地調査報告
2017年6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号により各地で水害や土砂災害の被害が生じました。特に九州北部地域では家屋の損壊や浸水に伴う災害廃棄物の発生等が見込まれたことから、環境省では7月5日災害対策チームが設置され、翌7月6日からは災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家が現地に派遣されて対応に当たりました。災害廃棄物情報プラットフォームでは、2017年7月14日、8月1日の2回にわたり、現地及び後方支援の情報をお伝えして参りました。本コーナーではその記録を掲載しています。
D.Waste-Netにつきましては、次の環境省ページをご参照ください。
環境省D.Waste-Netのページ
現地レポート
九州北部地域での豪雨に係る災害廃棄物処理の現地調査報告(第1報)―(2017年7月13日時点)―
1.調査及び支援活動概要
7月7日より、D.Waste-Netの活動の一環として行われている現地調査及び支援活動に関する主な対応状況について報告致します。
日程 : 平成29年(2017年)7月7日~(継続中)
調査・活動先 : 福岡県災害対策本部、福岡県朝倉市等被害の大きい自治体の被災地や仮置場等
調査メンバー :
・福岡県、他
・環境省及び災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家からなる現地支援チーム(国立環境研究所、日本環境衛生センター、日本廃棄物コンサルタント協会、他
2.主な調査及び支援活動の結果
・災害廃棄物対策支援として、災害廃棄物の発生状況や各自治体の対応状況の調査を行い、また仮置場の受入れ状況を確認し分別や発生量に係る助言を実施した。また、今後、道路状況の改善、ボランティア活動の活性化により、片付けごみの搬出が増加することが想定されることから、受け入れ態勢の整備に係る支援を行う。
現地での活動の様子
(画像はクリックで拡大することができます)
3.今後について
国立環境研究所では、D.Waste-Netの活動に参画し、現地への専門家派遣を引き続き継続し、災害廃棄物対策に係る支援を実施する予定です。
4.環境省の動き
災害廃棄物対策情報サイト(環境省)
「6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号による災害廃棄物対策について」
各種災害廃棄物対策に係る事務連絡(7月6日)(環境省サイトよりご確認ください)
・「6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号により発生した災害廃棄物の処理等に係る補助制度の円滑な活用について(周知)」
・「6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び平成29年台風第3号に係る災害廃棄物に起因する害虫及び悪臭への対策について(周知)」
・「水害による災害廃棄物処理の留意点について」
・「災害廃棄物の分別について」
・「被災したパソコンの処理について」
・「被災した家電リサイクル法対象品目の処理について」
・「九州地方における大規模浸水により被災した自動車の処理について(お知らせ)」
参考となる情報へのリンク
・総務省消防庁のページ : 平成29年6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び台風第3号の被害状況等について
・首相官邸のページ : 台風第3号及び梅雨前線による大雨について
・国土交通省のページ : 6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び台風第3号による被害状況等について