平成30年7月豪雨による災害廃棄物処理に係る支援活動について

 はじめに、この度の西日本を中心とした記録的な豪雨による災害で被災された皆様にお見舞いを申し上げますとともに、被災自治体の皆様の復旧・復興に向けたご努力に対し敬意を表します。
 活発な梅雨前線の影響による大雨は、各地で土砂災害や河川の氾濫、冠水等をもたらし、大きな被害が発生しました。これを受け、広範囲にわたる被災自治体の災害廃棄物処理に係る支援のため、環境省及び災害廃棄物処理支援ネットワーク(D.Waste-Net)の専門家からなる現地支援チームが岡山県・広島県・愛媛県・福岡県の4県に設置され、国立環境研究所も専門家の派遣を行っております。また、他の被災府県に対しても環境省等により支援活動が展開されているところです。支援チームは現地に常駐しながら災害廃棄物処理に係る対応についての協議や相談に対する助言を行うほか、被災地や仮置場の状況を調査して、被災自治体へ情報提供するなどの支援活動を行っております。
 本報告では、上記に関連する国立環境研究所の対応状況についての情報をとりまとめたものです。(最終更新日時:7月19日19:00)


D.Waste-Netにつきましては、次の環境省ページをご参照ください。環境省D.Waste-Netのページ環境省D.Waste-Netのページ


現地レポート

平成30年7月豪雨による災害廃棄物処理に係る支援活動報告(第1報)―(2018年7月17日時点)―

1.調査及び支援活動概要
 D.Waste-Netの一員である国立環境研究所では、7月7日に環境省より被災地への専門家2名の派遣要請を受け派遣を決定、7月9日より1名が岡山県倉敷市真備地区を中心に活動する現地支援チームに、7月11日より1名が広島県内各地域で活動する現地支援チームに派遣され調査及び支援活動を行って参りました。また、過去に水害を経験した常総市の自治体職員1名にも、実務的な専門性の観点から現地支援を頂いています。以下、主な対応状況について報告致します。

日程 : 平成30年(2018年)7月9日~17日(第一陣として)
調査・活動先 : 岡山県倉敷支援チームとして倉敷市真備地区を中心に活動

メンバー : 環境省中四国地方環境事務所、国立環境研究所、廃棄物・3R研究財団、他


日程 : 平成30年(2018年)7月11日~17日
調査・活動先 : 広島県チームとして活動

メンバー : 環境省、環境省中四国地方環境事務所および東北地方環境事務所、国立環境研究所、他


参考 : 環境省およびD.Waste-Net専門家(廃棄物・3R研究財団、日本環境衛生センター、日本廃棄物コンサルタント協会、等)により結成した現地支援チームは他に、岡山県(倉敷市以外地域)、愛媛県(主に宇和島市、大洲市)、福岡県(主に久留米市、飯塚市)にも派遣されており、お互い情報共有・連携しながら対応に当たっております。

2.災害廃棄物処理に係る対応状況

■概況

・大雨のあとは炎天下の続く天候となり、被災家屋等から大量に発生した片付けごみの搬出先においてごみが混合状態となる問題が各所で確認されると共に、衛生上の問題への懸念も生じており、速やかな適正処理が求められる状況となりました。片付けごみの排出については特に7月14日~16日の連休にかけてひとつのピークを迎えました。

・現地支援チームは災害廃棄物処理に関する対応の協議や技術的相談に対する助言を行っているほか、被災地や仮置場の状況を調査して、被災自治体へ情報提供するなどの支援活動を行っております。


■倉敷市真備地区について

・大量に排出された片づけごみが、道路沿いに混合廃棄物となり積まれている状況である。今後、衛生問題等も懸念されるため、他の一次仮置き場を含めて、出来るだけ早く災害廃棄物を搬出するために、粗選別等を行う二次仮置き場の設置ととともに、処理処分・リサイクル先の出口確保が必要である。

・これらの課題解決のために、実態把握、基礎情報の収集等を行い、災害廃棄物処理フロー作成などについて適宜、助言等を実施している。


■広島県の各地域について

・広島県は面積が広く、被災自治体も県内全域にわたるため、現地支援チーム人員を増員しながら3班体制を組み、まずは被災状況の把握と重点支援地域を検討した。

・衛生面の考慮も含め早期搬出が必要と思われる仮置場があり、調整支援を行った。

・「処理の基本方針」「ロードマップ」「処理実行計画」について広島県と検討協議を始めた。


参考資料 : 2015年9月の台風18号等による関東・東北豪雨で発生した水害廃棄物について、国立環境研究所と日本環境衛生センターが茨城県常総市の仮置場で行った「かさ密度および組成調査資料」を掲載致します。今後の災害廃棄物処理実行計画作成時の参考としてご活用できます。
(資料) 常総市水害廃棄物組成調査報告(2015年10月)

現地での活動の様子

吉備路クリーンセンターに集められた災害ごみ
(7月13日)
倉敷市真備地区の道路沿いに積み上げられた災害ごみ
(7月14日)


※画像はクリックで拡大することができます


3.これまでの報告

(第2報)はこちら


4.環境省の動き

災害廃棄物対策情報サイト災害廃棄物対策情報サイト(環境省)
「平成30年7月豪雨における災害廃棄物対策について」